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雑感日記

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「集客」 と「ソフトノウハウ」 の価値

新神戸ロープウエイの利用者が減り続けて、公社運営が困難になったので神戸市が全設備を買い取って運営を民営企業に任せる方針を決めたという。

リピートする魅力がないと施設の集客力は減るのは当然である。
人に来て貰うことが第一である。

同じ施設を民間に任せば『上手くいく』ということは、役所のやり方ではダメだということを自ら認めているのだろうか?
事実、お役人は管理は出来ても運営は上手くやれないのかも知れない。


これは民間のメーカーなどの内製か外注かというのとよく似ている。
どちらが、コストが安いのかということもあるが、内製の場合はいろんなソフト、ノウハウが自分たちのものになって体質となって定着するよさがある。

役所の場合もそんな『ソフト、ノウハウ』の価値をどのように認識するかなのだが、
多分、そんなことは一切考えずに、コストだけで外に任そうとするのだろう。
『運営のソフト、ノウハウ』は、多分他の役所の仕事にも充分役立つはずである。

これらは、どう考えるかという『発想』の問題である。
これは、県の管轄だが、三木総合防災公園は、これは日本一と言ってもいい立派な施設であるが、集客と言う点ではまだまだ最低のレベルと言っていい。

ただ、入場料も取っていないし、集客があってもなくても費用的にはあまり変わらないのかも知れない。
三木山森林公園も同じスタイルだが、ここは結構人が来るようになった。年間60万人だという。


防災公園のほうは、まだ新しくて完成していないのだろうが、人は来なくてもどんどん改良工事が進められている。
役所の予算は一度ついたら、いつまでもどんどん続くのであろうか?


この防災公園の中で今一番人の集まるところはこのあたりである。
「集客」 と「ソフトノウハウ」 の価値_c0107149_712526.jpg

子供の遊具もあるしサッカー場も近い、立地的には中央に位置するのである。
この公園は広くて立派で、こんな道が場内を走っている。
「集客」 と「ソフトノウハウ」 の価値_c0107149_716614.jpg

先ほどの広場の周りにもこんな道があるのだが、人が集まると車を駐車するのだろう。
その道路の両側には『駐車禁止』の標識がやたらと置かれて周囲の景観を壊している。


確かに、駐車はいけないかも知れない。
然し、そんなに交通量があるわけでもなく、別に邪魔になったりはしないはずである。
人が沢山来てくれたことを喜んで放置するか。
或いは、もう少し近いほうの駐車場用地が今はそのままなので、そちらのほうの整備を先に手がけるとか、そんな発想にはならないのだろうか?

それとも、一度決まった開発順序は変えられないのだろうか?

私の大好きな公園だけにいろんなことを考えてしまうのである。

町よりも市、市よりも県、県よりも国。
県に比べて同じ管理費でも国の場合は30倍も掛かるとか。みんな、民間に比べるとのんびりしている。
自分の部課の担当以外のことは一切考えない。「集客」と言う課題はどこが考えるのか?


少子高齢化、どこの地域も人は減る。税収は当然減る。
自分たちの地域の人たちだけの税収ではやっていけない時代になりつつある。


観光だけでなくすべての面で、他地区からの「集客力」こそが、今後の行政の中心課題だと私は勝手に思っているのだが。
集客と言う一番大事なことについての発想、 「ソフト、ノウハウの蓄積」が官は乏し過ぎると思うのである。
いたずらに、外に任すだけではなくて、自分たちのソフト、ノウハウを蓄積するという発想への転換が必要だと思う。

お役人たちは、どう思われているのだろう?
by rfuruya2 | 2008-11-25 06:59