人気ブログランキング | 話題のタグを見る

雑感日記

rfuruya2.exblog.jp
ブログトップ

三木における、私の活動の原点

★今年の私の目標は、
NPO法人 The Good Times の活動を、
『新しい公共』というコンセプトで、
会員のみなさんと一緒に推し進めることです



その原点になっているのが、
平成18年7月31日に開催された三木市の庁内会議です。
この庁内会議で、
『日本一美しいまちをめざす』という基本コンセプトが決められました。


●この会議は、冒頭、薮本市長から、

『その中で、ある市民の方から、ここ3か月に44件の市長メールをいただきました。中立公平な視点で、民間の経営感覚をもとに、建設的で斬新な提言をいただいております。
そこで、市政6か月をふり返りながら、市長メールをも踏え、トップマネジメント層として各部長が担う責任とその役割について議論することとしたい。』
という発言がありました。

3カ月に44通のメールを出したのは私です。
そこに書いた考え方は、今でも変わっておりません。

市長就任6カ月の薮本さんは、『ビジョン』を掲げた市長さんで、私は共感したのです。
4年の歳月が流れて、薮本さんは変わってしまわれたのでしょうか?

庁内会議の議事録をリンクしますので、ご関心のある方は、ぜひお読みください。



★この議事録をお読みになればお分かりのように、
この会議は私の市長メールを中心に議論を進められた結果、

『日本一美しいまちをめざす』という基本コンセプトは決定されています。

今年の私の目標、
『新しい公共』も三木市社会福祉協議会や、e-音楽@みきや、みきのNPOのみなさんとともに『日本一美しいまち三木』を目指して、頑張りたいと思っています

一緒に活動されるであろうNPOの皆さまのために、
その原点となった議事録の中からの発言を抜粋します。

あのころは良かったと思います。
最近の庁内会議とは天と地の差があります。
私も、もて木みち子さんも大西ひできさんも、薮本さんを応援していました。

多分、その頃は、『いなだ三郎』さんも薮本さんを応援なさっていたのでしょう。

今、薮本さんを応援なさっている『チルドレン』の皆さんは、
どんな薮本さんに魅力を感じておられるのでしょうか?

三木における、私の活動の原点_c0107149_1134179.jpg


★以下は議事録からの抜粋です。

興味、ご関心のある方だけ、御覧になってください。

●『    』の部分は、私の考え方を述べています。。




平成18年度 第15回庁内会議

1 開 会
明日から8月。薮本市長が就任して、6か月が経ち、この庁内会議も軌道に乗ってきました。

市長】
市長就任に際し、「①財政改革、②市民参画、③夢・ビジョンづくり」の3つの大きな目標を掲げて市政を進めてきました。

まず、「行革型の予算」を立てました。
先の6月議会では、政策を推進するための「政策型予算」を組み、いよいよ「行動・実行(DO)」を起こすときがまいりました。

市民の皆様に夢・ビジョンをお伝えするには、夢・ビジョンを市民の皆様にお示しし、これを共有していくことは、とても難しいことですが、その取組の一つとして、市政の情報をお伝えし市民の皆様から提言をいただくタウンミーティングを開催しています。

タウンミーティングも一巡し、これまで参加いただいた方は、おおよそ1,000人です。
二巡しても2,000人で、全世帯の10%に満たない市民の皆様にしか直接お伝えできません。そのような中で、90%を超える方に対し、どのように伝えていくのかが、大きな課題となっています。

市政情報をお伝えするもう一つの手段としてホームページがありますが、これには、毎日100件~200件のアクセスがあります。市長のふれあいページも、毎日更新していますが、全ての市民の皆様にご覧いただくことは到底不可能に近いことです。


●『今でもずっと指摘し続けている、サイレントマジョリテイへの視線こそ、市民目線だと思っています。その当時は、薮本さんもそんな目線が生まれかけていたように思います。自らを謙虚に反省する姿勢がありました。』




2 協議事項

【市長】
市長メールには、市民の皆様からいろいろなご意見、ご提言をいただき感謝しています。
その中で、ある市民の方から、ここ3か月に44件の市長メールをいただきました。中立公平な視点で、民間の経営感覚をもとに、建設的で斬新な提言をいただいております。

そこで、市政6か月をふり返りながら、市民の皆様からいただきました市長メールをも踏え、トップマネジメント層として各部長が担う責任とその役割について議論することとしたい。


<企画部長>
まちづくりの進め方には、行政主導型と市民自らが考えてく、市民協働型があります。
従来型の行政主導のまちづくり手法は、効率的ではありますが、市民の皆様の意見を十分に反映しているとは、言い難い面もあります。
タウンミーティングなどに参加いただいた市民の皆様の意見はお聴きしていますが、声として出てこない市民の皆様の声を聴くシステムも必要であると考えます。

地域のまちづくりは、地域が責任を持って決める一方で、三木市全体のまちづくりのビジョンは、市民の皆様の意見を集約するなかで、市としてしっかりとした方向性を持つべきです。
三木のいいものづくり いいもの探しを進めましょう。


●『当時の大西部長のご意見です。いいご意見だと思いますが、今は何故か薮本さんのもとを離れてしまいました。』



<総務部長>
魅力あるまちづくりのキーワードとしては、「コンセプト、差別化、トータルシステム、三木市は有利な地」などの提言をいただいております。
しかし、三木市には改革へのスピードがありません。都市間競争に勝とうとする意識もありません。


●『というようなことを、44通の市長メールで提言してきました。』



<健康福祉部長>
市民の皆様に三木市に誇りを持っていただくには、そのためには、職員と市民の皆様との情報の共有が課題です。
市政の情報を市民の皆様に伝える努力をしても、10%ぐらいの方にしか伝わっていない現状がある中で、政策を推進するために、職員が今まで以上に地域の中に入っていくことが一番であると考えます。


<産業環境部長>
民間企業では顧客の声が経営会議に生かされています。 まちづくりにも、広報宣伝、マーケティングが大切です。

●『民間の知恵を、ということで入られた部長さんでしたが、辞められました。』


<まちづくり部長>

これまでいわゆるものづくりは、行政主導型で進めてきましたが、これらが本当に市民に喜ばれ、役立ってきたかを、検証することはできていません。
今、政策を推進していく上で、パートナーシップ、民の目線による変革や改革を痛感しています。
これからは、政策型の行政への転換が必要であると思います。

メールの提言にもありました「本音・正直・誠実」で一生懸命に市民との信頼関係を築いていきたいと思いますが、なによりも、市民の皆様が、市政に何を求めているかを知ることが一番必要であり大切であると考えます。


●『当時の西山部長のご意見です。この部門に「さるとるさん」がいました。「みっきいふるさとふれあい公園構想」は、西山さんのもとで纏められ、市長表彰を受けたものです。いい方です。より一層のご活躍を期待します。』


<上下水道部長>
上下水道部は、数値目標を達成するだけではなく、職場の、明るさ、やりがい、達成感も大切であると考えます。
そうして育った職員が現場において市民の方と接したとき、市は変わってきたなと市民の方に実感していただけると考えています。


<教育次長>
市政を推進するためには、夢・ビジョンに向かって、戦略・戦術・方向論・手段を練ることが大切です。中でも一番大切なことは、365日、市民の皆様と関こころやすらぐ三木市づくりが大切です。

<教育次長>
情報は、受け取る側がその価値を決めるという視点から、受け手を大切にした情報発信が必要です。
もの言わぬ市民の声の聴き方をどうするかが大切です。「こころやすらぐ三木市」をめざしていければと思います。

本音が出ないということには、役人の保身意識が感じられます。自分に都合の悪いことから目をそむけてきた、見ないようにしてきたのではないかと思いますので、これは打破しなければならないと考えさせられました。


●『当時の教育長の井本先生には、特にお世話になりました。教育次長はお二人おられて特に小西部長とは、その後市民ふれあい部に移られてからも一緒に「どこ竹の竹とんぼ」や「ひょこむ」で活動しました。井本先生がお辞めになったことは三木市にとっては大きな損失であったと思っています。』


<消防長>

ところで、この市長メ-ルにもありましたように、市民の防災意識を高めるためには、ミニ公園を美しく整備して、イベントカ-を走らせ、短い時間でも市民に防災を学んでいただくことの積み重ねが大切だと思います。

●『「イベントカ―」今でも三木にぴったりだと思っています。JJさんと一緒にカワサキまで現物を見に行きました』


<市民病院事務部長>
三木市のまちづくりのコンセプトは今、「ガーデンシティ」から「交流、ふれあい」へと、方向性が変わりつつあると考えます。
しかしご提案にありましたように「一番美しいまち」や「一番がいっぱいのまち」なども分かりやすいと思います。
そうしたコンセプトの実現に向け、トータルシステムの構築が急がれます。


<技監>
各部長は、何事も、まず「やってみる」ことを前提に取り組んで欲しいと思います。
また、リーダーシップを発揮して、職員・市民を「巻き込む」大きな渦を作り、仕事のスピードアップを図る必要があります。
まちづくり手法にご意見を寄せられる方はまちづくりに関心がある方なので、そのような方と議論を重ねることが大切です。

●『この技監さんとは、バイクのユーザーたちと一緒に道の日に、道路のゴミ拾いをしました。さるとるさんの提案でした。』



<細尾アドバイザー>
細尾アドバイザーは、国土交通省の観光カリスマ100選の第1号に選ばれた方でもあります。

政策には物語が必要です。
三木市のこれまでの政策には、物語性がありませんでした。

このメールをいただいた方の引用の中にも「正しい考え方が最初から多数派ではない。」ということばがありましたが、無関心派にどこまで理解してもらえるように説明できるか、そのストーリーが物語であると考えます。

三木市には、この方のメールにもありましたように日本一の魅力ある資源がありますが、イメージがないだけです。

●『細尾さんも今はおられませんが、物語とはコンセプトなのです。一貫した思想や流れが、ないのはせっかくコンセプトを作っても、すぐ忘れてブレテしまうので、とても物語似はなりません。』




<秘書から見た市長の一日>
市長の想いは、部長には伝わっていますが、今一番市長が懸念していることは、現場の第一線の職員のどこまでにそれが伝わっているかです。

市長は、どうすれば使命(ミッション)を伝え、実現することができるのか悩んでいると思います。

市長は、各種行事への出席や面談等が多く、1日に1~2時間を空けるのが精一杯の状況です。
特に各部局が本来こなすべき細かな業務 ─ たとえば広報特集号の手直し、タウンミーティングの資料づくり、そして市民の皆様からの意見への対応の手直しなど ─ に時間がとられています。
こんなことを市長自らが直接やっている例は、県内にはないと思います。
市長自身が倒れてしまうのではないかと危惧しています。


●『この秘書さん。どなたか解りませんが、当時の薮本さんの悩みを披露しています。まだこのころはこんなことが言える雰囲気が幾らかでもあったのだと思います。原文はもっと長いので議事録をお読みください。』



★最後に市長が、次のようなコメントをして、会議を締めくくっています。

実は、3ヶ月メールを続けましたが、7月に入って『これではダメだ』と思いましたので、
『市長メールはもう止める』とその理由も書いてメールしました。

その結果、行われたのがこの庁内会議です。
この会議では、薮本さんの気持ちも出ていましたし、新しい三木の基本コンセプトも明確に出ましたので、その後も市長メールを続けることにしたのです。

その原点の、当時の薮本さんの決意表明でもあります。
その時は『これでイケルのでは』と思ったのですが、『ダメでした』

今でも、藪本さんが、『そのスタンスを変えられたら』応援したいと思っていますがーーー。




市長】

市政6か月を振り返って
自分は、明確なコンセプトを持って選挙に臨みました。
選挙を通じて、市民の皆様のご意見を前向きに捉え行動したことにより、かつての保身的な公務員としての価値観が変わりました。

市長に就任後は、まず行政改革ということで、行革型の予算に取り組みました。そして6月には、政策を具現化するように、政策型予算を編成しました。

しかし、市政の改革が、多くの市民の皆様に浸透するまでには至っていません。
何をしているか分からない、接遇・広報が、少し変わったぐらいにしか伝わっていないのではないでしょうか。
「目に見えて変わると思ったのに、見えてこない。」といったお叱りのメールもたくさんいただきます。4年後にこのまちをどのように変えることができているのか、スピードアップして具体化できない自分の力量のなさに悩む日々が続きます。

しかし、民間から見れば遅いように見えても、今の私のやっている改革のスピードにすら、速すぎてついてこられないという職員の本音も聞こえてまいります。
このような中、これも私の責任ではありますが、私を支える各部長にトップマネジメントができているのかというと、正直、未だにできていないと感じます。

今後は、部長が広報の5月号で市民の皆様にご提示した政策を、部下をマネジメントしながら、全職員が一丸となり仕事を進めていかなければ政策は実現できません。
また、部長、課長は、若手を育てるという、組織文化を創っていかなければなりません。
いつも言っていますが、部下の指導や育成、部下との意思疎通、情報の共有は常に心がけてください。

「参画と協働」という、はやりの言葉の中で、職員はともすれば、「市民の皆様のお知恵をお貸しいただきたい」、「市民の皆様にご意見を求めた上で」と逃げてきたきらいがあるのではないでしょうか。
もちろん「参画と協働」は大切にしてまいります。

しかし、我々は原点に帰って、行政のプロとしてまちづくりに取り組んでいかなければならないのではないでしょうか?
民間の方々がプロ意識を持たれているように、我々もまた行政としてのプロ意識を持つべきです。





基本コンセプト

そこで、トップとして、この6か月間考えていた「夢・ビジョン」についての具体的なコンセプトを述べます。
メールをいただいた方や多くの市民の皆様との直接の対話の中でイメージしたものを素案として打ち出します。
各部長は、このコンセプトに向かって、各種施策がトータルシステムとして自転できるように取り組んでいただきたい。

『日本一美しいまち三木をめざして~スローライフなまちづくり~ 』

5つの視点

1.交流とふれあいのまちづくり
・国は「美しい日本」、兵庫県も「美しい兵庫」を打ち出しています。
・三木市は、大都市とは違うところを求め打ち出していきます。それが差別化に繋がります。
・「ほっとする」、のんびりと「憩える」そのようなまちづくりを進めます。
・旧市街、新興住宅、吉川の方が、ふれあい、交流できるまちづくりを進めます。

2.文化を育てるまちづくり
・遊び、食べ物、道具などを通した文化を発信していきます。
・若者や高齢者の方や障害者の方の居場所づくりを進めます。
・「うまいもの」づくりを進めます。

3.景観形成によるまちづくり
・吉川町が桜の名所、景観づくりに取り組んでこられました取組を市全域で進めていきます。
・まちの一体感のキーワードは母なる川「美嚢川」、美しい景観づくりを進めます。
・国体をその契機の一つとします。

4.集客によるまちづくり
・これからのまちづくりの主役は「女性」です。
・女性を主たるターゲットにした、人を呼び込む集客施策を進めます。
・ホースランドパーク、森林公園、グリーンピア、よかたんなどをネットワークさせます。
・口コミ、ホームページを活用して、集客力を高めます。

5.情報発信によるまちづくり
・市長メールの取扱い方針を決定します。
・メールマガジンの活用を検討します。
・ホームページをリニューアルするとともに、携帯電話からもアクセスできるようにします。
・市内での情報格差の是正に努めます。
・市外への情報発信をしていきます。


最後に、「物語性」を職員一人ひとりが持つことが大切です。
このようなことを踏まえて、再度、市民ふれあいセンターについて考えていきます。

上記の5つの視点でもって、改めて、ふれあいセンターの機能だけでなく、全体としての三木のまちづくり・活性化をどう進めるか、トータルシステムの中で戦略的に考え、みんなで行政の流れを変えていきましょう!
by rfuruya2 | 2011-01-02 07:47