★今年も終わりに近い。
NHKの大河ドラマ『平清盛』も終わった。
その評価は、一般に芳しくない。
こんな論調が一般的である。
私は、NHKの大河ドラマは、今年に限らず見たことがナイ。
なぜ? と言われても困るが、
みんなが見るから見ないのである。
そんな、へんこつなところがあって、
現役の企画にいたころ、『日本経済新聞』を一切見なかった。それもみんなが見るからであった。
そんなの見なくても、企画は出来るし経営も十分出来ると思っていた。
★Facebook に知人の河田明彦さんが
『
平清盛の大河ドラマの評価』を書かれているのを興味深く読まして頂いた。
世間一般の評価と違って、そこには絶賛の言葉が並んでいた。
見てはいないが、こちらの方が当たっている。 とそんなことを感じた。
それはこのように書かれていた。
大河ドラマ『平清盛』が、低視聴率で苦戦しつつ、明日、最終回を迎えます。
しかし、ほとんどの大河ドラマを視てきた私には、今年は屈指の高質な視聴経験をさせてもらった1年でした。
骨太でありながらち密、登場人物を、単なる「キャラクター(記号)」ではなく、「人間」として深みをもって描きあげ、また、主要な登場人物に必ず「見せ場」を作り、わたしたちを感動させてきた藤本由紀さんの脚本には、特に後半、唸らされることが多かったです。
当初「画面が汚い」「わかりにくい」などの批判があり、それに引きずられ序章で視るのを止めたという方があるかもしれません。
でも、少し腰を据えて視ていけば、たとえば、みすぼらしくなんとなく砂埃っぽい人物や住まいの佇まいは、平家が隆盛をきわめたときの豊かさの有り様を強調するための演出であったことがわかります。
今日、全てにおいて「わかりやすさ」と「早く結果(数字)を出す」ことが求められすぎているのではないでしょうか。
その「性急さ」や「数字が全て」が、さらに低視聴率に拍車をかけたかも知れません。
世間には、「低視聴率」=「職場や友人との間で話題にのぼらない」=「視てもしかたがない、時間のむだ」という風に短絡していく人も多くいます。
思えば、この大河は、本当に熱心に視てくれるお客さんを大切にすることを、ぶれずに最後までやりとげた、媚びないドラマだったのかもしれません。
その志の高さに惚れ込み、民放の深夜、大河ドラマ『平清盛』を擁護する1時間の番組が放送されたことをご存じの方は少ないでしょう。
民放局の中に、いいものを作ってもそれが評価されないこの現状を憂う制作スタッフたちもいたということです。
最終回をご覧になってでこのドラマに関心を持たれた方、DVD化のあかつきには、是非、第1回から順を追ってご覧ください。
長編ドラマを視聴することの醍醐味を堪能されることとおもいます。
★
Yahoo の意識調査の結果である。
この評価をどう見るべきか?
100点が10%、90点以上で25%にもなる。
逆に0点が22%もいる。
全く評価が分かれているが、世の中オモシロイモノである。
いつでも、自分の意見が堂々と言える人は立派だなと思った。