★昭和8年、昭和一桁の生まれである。
80才になって1週間が過ぎた。
80歳とは、どんな感じですか?
と仮に聞かれると、60歳を迎えた時、70歳を迎えた時と殆ど変りはない。
体力の衰えを一番感じたのは、60歳の頃だったような気がする。
今は70歳のころと殆ど変らない、というよりむしろ足腰などは確りしているようにも思えるのである。
でも、80は80なのだから、突然ダメになったりするのではと思ったりもしている。
周囲におられる先輩方を見ても、特に昭和一桁の方は、みんな元気で殆ど昔と変わっておられない方が多いので、大いに意を強くしている。
同じ年代で一番、比較して注目しているのは、石原慎太郎さんである。
6ヶ月年上だが学年は同期で、ちょうど大学のころに石原裕次郎が『太陽の季節』でデビューした。
高校、大学の野球部の先輩が石原慎太郎と関係があって、未だ有名になっていないころから、同じ年代だと意識していたし、当時慶応の学生だった裕次郎のことは映画にデビューする前に話題にしたりしていた。
特に70にもなって東京都知事をやられたりして、都知事の業績の中身などよりは、ずっとその『元気さ』に注目してきたのである。
今年からは衆議院議員に復帰だし日本維新の会代表としてまだまだ元気だから、そんな元気さだけには負けないように頑張りたいとも思っている。
80歳の誕生日のその日に、京都での日本のトップライダーたちが集まった晴れの舞台で、
主宰者の小嶋松久さんからこんな花束を頂いたが、そんな巡り合わせになること自体が幸運だと思っている。
結構元気なのは、長年バイクにの世界で過ごせたことに原因の一つがあるとも思っている。
これは、三木セブンCCで開催されるZ1会コンペの写真だが、
私より2つも先輩のカワサキの二輪事業を引っ張った浜脇洋二さん(左)とZ1開発責任者でもあった大槻幸雄さん、まだまだお元気なのである。
そんな元気さは、昭和一桁の人たちの持つ独特の何かがあるような気がする。
一番変化の大きかった、一番苦しい時代を経験したのが、昭和一桁の年代だとも言える。
右はライダーの清原明彦くん、この春浜脇さん、大槻さん、清原君ら、Z1開発に関係した人たちが執筆する『世界の名車Z1開発の源流(仮称)』と言う本が三樹書房から発刊される計画である。私も開発には関係ないのだが販売分野の項を担当している。
そんな仲間にも入れて頂いて、本当に幸運だと感謝しているのである。
浜脇さん、大槻さんとは、昨秋アメリカでご一緒させて頂いたが、元気な先輩たちに負けないように、
気持ちだけは確りと持って、今後を生きてみたいと思っている。