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雑感日記

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三木市長新年挨拶

多分、役所の職員に対する挨拶だと思うが、記者会見の資料に載っている。
少し長いが、全部読んでみた。その感想を幾つか。

さっと読んで、「いいと思った」

2度目に読んでみて、いろいろ考えておられると思った。
薮本さん独特のカンのよさ、頭の良さが感じられる。
ずっと言い続けてきたことも、取り入れて頂いていることも多い。
内容については、そんなに異論はない。 結構である。

問題はここからである。
職員の方で何人がちゃんと理解されたであろうか。
単に、新春の挨拶と聞き流す人たちが殆どだろうと思う。それが普通である。

そんな程度だという認識が、薮本さんにおありかどうかである。
そういう認識があって初めて対策が進むのだと思うが、
「私は年頭にちゃんと言いましたから、ちゃんとやって下さいよ」というスタンスでは一向に物事は進まないのが、普通なのである。
殆どの企業などでの訓示はここで終わってしまうので、物事は実現しないのである。

物事を実現するためには、
訓辞はしたが、解ったのは殆ど居ない。百歩譲って、理解はしたが、その通りには動かない。
という感覚であとのフォローをされないとと、思うのである。


こまでが、私のさらっと読んだ感想である。



少し長くなるが、市長が折角よく考えて、年頭に言われているので、
市民の一人として、その実現のためにもう少しフォローしてみたい。

この訓示は4項目からなっている。
第1は、市長になられたときから進めてきた3つの取り組み
1.行政改革(健全財政)
2.市民参画
3.将来の夢、ビジョン

についての現状分析のようなものが、簡単に出ています。
目標が変っていないことが確認できて、安心しました。



第2は、市政を取り巻く環境の変化です。
国の地方への方針変更による市の財政への影響、市民病院問題など厳しい環境認識を言われています。
何事でもそうですが、常に取り巻く環境が変化するのは当然のことです。
柔軟に対応するのが、企業経営であり市政であろうと思います。
そういう厳しい認識をお持ちであることはいいことだと思います。



第3が今年の市政運営のキーワードとして3つを挙げておられます。
キーといわれるだけあって、確かにキーなのですが。

その1. は 「市民力の結集」 です。
この辺りは原文をお読みいただくのがいいと思いますが、指摘は適切であると思います。

「市民参画に協働という概念を入れる。市民協働は押し付け方はダメ。市民が結集していく仕掛けづくり」など。さらに
「ワイワイ,がやがや」「まちづくりの原点は気安く集まれることから始まってゆく」

この辺りの感覚はそれでいいと思いますが、誰がどのようにその仕掛けを造るのか。
指摘は簡単ですがと、つい思ってしまいます。


その2. は 「リ、デザイン  循環と再生」

白紙に絵を描くのではなく、
今あるものをリ、デザインするなり、もう一度考えていくこと、当然です。
三木にはいっぱい、いろんなものがあります。
この発想について、充分後押しできます。
 
「収入の確保」についても当然です。人口は減る、税収入は減る傾向の中で、市の収入を増やす方向を採らない限り、他市との合併合理化の方向となるのは自明の理です。
武雄市は既に営業部を組織し明確化しています。このためには人間の知恵ソフト、柔軟な頭脳が必要です。人数ではありません。

その3. は 「しなやかな、したたかな頭脳集団の形成」

この中で、グループ制組織や、タテ割りの弊害、若い人たちの積極的な参加などを言っておられます。
この指摘も当たっています。


ただ、これは私の専門分野のようなもにですから、はっきり言わしてもらうと、
「何人かなら兎も角」
「集団と呼べるぐらいの人たち」 を 「しなやかな頭脳集団」 にすることは 「まず、不可能です」

集団などとは言わずに、何人かの人さえいれば充分です。
武雄市はそれを、「樋渡啓祐さん一人で」 その役割を果たしています。

ソフトに追随して協力する集団は造ることは可能だと思っています。


この一連の、藪本市長のご指摘は、その通りだと思います。
ずっと申し上げてきた通り方向、方針はいいのですが、実行のスタンスが物事の実現の方向に向かっていないように思っています。



第4に、今年の具体的な取り組み7つを挙げておられますが、

これについては、現場の指揮官のご判断ですから、それでいいのだと思います。


こんなところが、私の感想です。
三木の職員の方で私より何人の方が、きちっと市長の挨拶をお読みになったでしょうか?
私は確りと、読ませて頂きました。
出来る限り、ご趣旨に沿って動いてみたいと思っています。
by rfuruya2 | 2008-01-11 08:01