昨日は昭和の日の祝日であった。昔は天皇誕生日であった。
小渕さんが官房長官時代に『平成』と言う字を半紙に書いたのを示して、次の時代を告げたのもつい先日のように思うが、もう20年も経とうとしているのである。
昭和の時代もだんだんと過去の懐かしい時代になりつつある。
私は昭和8年生まれである。
人生の50年以上を昭和の時代に生きてきた。
昭和生まれの方は多いだろうが、昭和一桁生まれはある意味貴重な存在だと思っている。
終戦のとき、私は中学1年生であった。
教育勅語も、大東亜戦争の開戦、真珠湾攻撃も、海兵も陸士も、道徳教育も何となくちゃんと解っている世代である。
戦後は育ち盛りだったが食料難で大変であった。
そんなことで、「昭和一桁はみんな早飯だ」と、今は川重の会長さんにもなってエラクなった仲間の田崎さんがよく言っていた。確かにその通りなのである。
彼は私よりは二つ年下の昭和10年生まれ、ぎりぎり二桁なのだが、
ほかにも「昭和一桁はダンスが出来ない。英語が下手だ」とよく先輩たちをからかっていた。
確かにちょっとした差だが、戦前を生きたか、終戦後かというようなちょっとした差があるものだと思っている。
生きた時代によって育ち方も変わるものである。
平成の世の中もネット社会の伸張などいいことも沢山あるのだが、
ちょっとおおらかには生きられない『チクリ社会』になったような気もする。
先日も草彅剛のことで話題になったが
同じ裸でも昭和の時代は、
こんなに大まかないい時代だった様に思ったりする。