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雑感日記

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新しい公共

★ 今朝のブログ、さるとるさんは『新しい公共』と書いている。
今年のNPO The Good Times の活動の目標は、『新しい公共』である。


★『新しい公共』を提言する国は、どんな考え方なのか?

極端にハショッテいるが、以下のように述べている。
関心のある方は全文をどうぞ。
役所の職員の方や、議員に立候補される方は、ぜひお読み頂きたいと思います。

●昨年6月4日に発表された『新しい公共宣言』はこのような文章で始まっている。

『人々の支え合いと活気のある社会。
それをつくることに向けたさまざまな当事者の自発的な協働の場が「新しい公共」である。
これは、古くからの日本の地域や民間の中にあったが、今や失われつつある「公共」を現代にふさわしい形で再編集し、人や地域の絆を作り直すことにほかならない。』


★「新しい公共」と日本の将来ビジョン

●「新しい公共」が作り出す社会は「支え合いと活気がある社会」である。
少子高齢化が進み、成熟期に入った日本社会では、「新しい公共」によって「支え合いと活気のある」社会が出現すれば、相互信頼が高く社会コストが低い、住民の幸せ度が高いコミュニティが形成されるであろう。さらに、つながりの中で新しい発想による社会のイノベーションが起こり、「新しい成長」が可能となるであろう。

日本には、古くから、さまざまな形で「支え合いと活気のある社会」を作るための知恵と社会技術があった。「公共」は「官」だけが担うものではなかった。
しかし、明治以降「公共」=「官」という意識が強まり、近代化や高度成長の時期にそれ相応の役割を果たした「官」であるが、「公共」が地域の中、民の中にあったことを思い出し、周りの人々と協働することで絆を作り直すという機運を高めたい。


★「新しい公共」とは、「支え合いと活気のある社会」を作るための当事者たちの「協働の場」である。
その舞台を作るためのルールと役割を協働して定めることが「新しい公共」を作る事に他ならない。

そのために、国民と企業に対して、それぞれ、以下のようなことを期待し、また、政府に対して次のような方策を講じることを提案するものである。

(1) 国民に対して
「新しい公共」の主役は、一人ひとりの国民である。
一人ひとりが、人の役に立ちたいという気持ちで、小さな一歩を踏み出す。
そのことこそが「新しい公共」の基本だ。

大きな社会問題も、大きな問題だからこそ、一人ひとりがかかわることが大事だ。われわれ国民自身が、当事者として、自分たちこそが幸福な社会を作る主役であるという気概を新たにしようではないか。

(2) 企業に対して

企業の社会貢献活動などを通じて、経営者も社員も、さまざまな分野の人と出会い、大きな刺激をうけ、そのことが創造的なモノづくりや新しいサービスの提供に活かされることになるだろう。
また、企業における社員は、同時にコミュニティの一員としての存在でもあることを企業が認識することも必要である。


3) 政府に対して
「新しい公共」を実現するためには、公共への「政府」の関わり方、「政府」と「国民」の関係のあり方を大胆に見直すことが必要である。
同時に、政府は、国民一人ひとり、社会のさまざまな構成員が、それぞれの立場で「公共」を担っていることを認識し、それらの公共の担い手の間で、どのような協力関係をもつべきかを考えていただきたい。

その上で、対等の立場で対話と協働を進めていくべきだと考える。
これまで独占してきた領域を「新しい公共」に開き、そのことで国民の選択肢を増やすことが必要でる。
さらに、依存型の補助金や下請け型の業務委託ではなく、新しい発想による民間提案型の業務委託、市民参加型の公共事業等についての新しい仕組みを創設することを進めるべきである。


人間の中にもともと存在する、人の役に立つこと、人に感謝されることが自分の歓びになるという気持ちと、そうした気持ちに基づいて行動する力。
それをもっている人間は、公共性の動物だといえるかもしれない。

「新しい公共」では、国民は「お上」に依存しない自立性をもった存在であるが、それと同時に人と支え合い、感謝し合うことで歓びを感じる。
それが「新しい公共」が成立することの基盤である。


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★ 以上が『新しい公共』のコンセプトです。

なぜ、NPO The Good Times の目標を『新しい公共』としたのか?

いろいろあるのですが、昨年鳩山さんが、このことに言及されたのが、そのきっかけになったのは事実です。
またNPOと言う組織が、本来そのような使命があるのかな、とも思っていました。

それら以上に、活動目標にしようと思ったきっかけは、
お上、官、行政など、特に身近な三木市の行政の中の『公共の意識の欠如?』があるにも関わらず『公共を独占』し、『対等でない協働』を『無意識のうちに』強制している様な実態はダメだなと思った事です。
といって、そんなに大したことは出来ないのでしょうが、
自分たちのやりたいこと=市民がやりたいこと の一部ぐらいなら、別に行政のお世話にならなくてもできるのではないかな、と思ったからです。

上記の記述の中にもありますが、官や企業の人たちも、別の意味では市民そのものですし、そんな人たちとの協働もあり得ると思っていますし、事実そのように動いています。

昨今『繋がり』や『絆』がよく言われますが、
『異種、異質、異地域をみんな繋いで』が基本コンセプトのNPOですので、
いろんなところと繋がって、みんながグッドタイムを共有すること。
これは、おおげさに言えば、『新しい公共』なのだと思っています。
 
 まだ、新芽の状況ですが、やがて枝となり立派な花を咲かせるかも知れません。
by rfuruya2 | 2011-04-21 06:23