和歌山県の飛び地、人口500人ちょっとの北山村というところがある。
つい先日、
この村が主宰する「村ぶろ」というブログがあって、このコンセプトに共感して新規登録した。
たった500人の村が、新しいITのシステムの一つブログを主宰して人口の20倍の1万人を目標にネットワーク化して「みんなで」新しい事業を展開し、新しい収益源にしようというのである。
世の中少子高齢化は進み、将来の人口増加は期待できない。
経費や人件費の削減にも限度がある。
期待できない税収の伸び、そのなかで市民のサービス要求は段々と高い水準を求める。
どのような解決策を持っているのだろうか?
この道の向こうにどんな未来があるのか。
世の中の行政では、「市民、市民」の大合唱である。市民は、確かに票にはなる。
今の行政の展開の仕方は、何故か、ずっと選挙運動ばかりをしているような展開にしか見えない。 そこに将来を見据えた解決策などないように見える。
そんななかで、新しい発想で、新しい仕組みで、市民以外にも視線を置いて市政を展開している佐賀県武雄市のようなところもある。
今までにない発想だから市民ならずとも注目する。当然市民は関心をもつ。
それが上手くネットワーク化されて、その「市民力」に市も市民も自信を持つまでになってきた。
北山村も6月21日のスタートだがもう既に6300人がジョインした。
意外に、ブログの仕組みも面白い。勿論、村長もくわわっている。仲間である。
私はまだ、3日目だが昨日は193の訪問があった。こちらのブログの一つにリンクしたら突如アクセスが上がって今まで30ほどだったのに200を越えそうになった。
規模は小さいが何か結束力みたいなものを感じている。
難しい世の中だが、自治体でも企業でも、アタマを使えば幾らでも解決策はある。
ITなどの進歩でそのツールは年々豊かになっている。
そんな世の中なのに、旧態依然とした仕組みやタテ型の組織にしがみついて、「ただ頑張れ」では策がなさ過ぎる。
今、仕事だと思って毎日やっていることは、実は「作業」で、
「仕事」ではなかったことに早く気付いて欲しいものである。
北山村は、そんな想いをあらためて、より鮮明にくれた出来事であった。