毎年8月末には、バラの秋剪定をする。
バラは2月と8月末、年に2回の剪定をすることになっている。
だが、バラを植えておられるお家で、あまり剪定をしているのを見かけない。
放っておいてもバラは咲くが、背が高くなってその先に花がつくそんな形のバラになる。
確りとした花を咲かすには、剪定はMUST条件だと思う。
元来、なぜかはさみでモノを切るのは好きなほうで、バラに限らず庭木の剪定も全部自分でやる。
最近は高い木は梯子を上るのが危ないので、背を低くするために再度アタマを作りなおいている。
幾つになっても、自分で剪定をする積りではいるのだが。
植木でもバラでも、基本的にはどんな形の枝に育てるかという問題である。
放っておくと、大きくはなるがちゃんとしたものに育たない。
人の教育、人の育て方や、計画と実行などとよく似ていると思っている。
どんな人に育てるのか、どの人を育てるのか。
全体にどんな形にするのか、そのためにどの枝を残すのか。
それに不要な枝は切ってしまう。 それが剪定である。
いい枝が育てば、勝手にいい花が咲く。
更にいい花を、育てるにはつぼみも取ったりするようだが、私は素人なのでそこまではしない。
沢山花が咲くほうがいい。
『選択と集中』 などの思想も、同じ発想だと思う。
全部、やろうとするから全部上手くいかない。
でも、口で言うのは易しいが、『剪定』 というようなちゃんとした作業がないと、
『選択と集中』 も実らないのである。
三木市の総合計画には、『選択と集中』 という文字はあちこちに見られる。
ただ、何を選択し、何に集中しているのか、その形が見えにくい。
まだ、我が家のバラのほうが、ましである。
2日がかりで、秋の剪定は終わった。
切るのはいろいろと形を考えながら楽しいのだが、切った枝の整理のほうが大変である。
60本もあると結構のカサになるのである。
育てる形は出来たので、今から夏の終わりの肥料をやる作業が待っている。